ポケモンSVがオープンワールドになって何が変わったか

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、ついにポケモンオープンワールドになりました。

しかし、次のような声をよく耳にします。
「楽しいんだけど、これってオープンワールドにした意味ある?」

ポケモンオープンワールドにした意味はなかったのでしょうか?
このことについて自分なりに考えてみました。

攻略のルートは同じになりがち

クリアするまでに訪れる町の順番などは、皆似たような結果になりがちです。
それには、次のような原因があります。

  • 遠い場所ほど、「野生のポケモン」及び「トレーナーのポケモン」のレベルも高いので、皆近いところから探索しがちになるため。
  • ヌシ(レジェンドルート)を進めないと、川を渡ったり、山を登ったりすることができず、それができないと進めない場所もあるため。

たしかに、「攻略のルートが自由になった」とはいえないようです。
しかし、オープンワールドになったからこそ生まれた大きなメリットもあるようです。

それは、
「気が済むまで、新しいポケモンを求めて未知の場所へ進んでいきたい」という欲求を止められることがなくなった
という点です。

気が済むまでできるようになったポケモン探し

筆者は一応ポケモンを第1世代から第8世代まで、クリアまでプレイしてきましたが、ポケモンを遊んでいて最も楽しいと感じるのは「未知の場所へ行って、未知のポケモンを探している時」です。

しかし、従来までのポケモンでは、この「ポケモン探し」をもっと続けたいのに、次のフィールドに進むために、トレーナーとの戦闘やジムへの挑戦を強いられることが時折ありました。

ポケットモンスター 赤・緑』(1996)

一方で、今作のポケモンSVでは、トレーナーの戦闘はもちろん、ジムやヌシに挑むのも任意です。
(正確には、「任意のタイミング」でしょうか。)

なので、「まだポケモン探しを続けたい気分なんだ!」というときは、それを続けることが許されます。

プレイヤーの好きなタイミングでできるようになった「気晴らし」

もちろん、この「ポケモン探し」だけやっていても、同じ体験が続き、飽きてしまうものです。

その「気晴らし」として、別の遊びも用意されています。

  • ジムに挑戦
  • トレーナーとの対戦
  • レイドバトル
  • ヌシを倒しに行く
  • スター団攻略
  • 町を観光
  • キャンプでポケモンと戯れる

など

「ジム」や「トレーナーとの対戦」などの気晴らしは、従来のポケモンでもあったわけですが、従来までのポケモンとの違いは、任意のタイミングで「気晴らし」を行うことができるようになったという点です。

従来までは、新しい町に着いたら、その町のジムに挑戦しないと次に進めないということがよくあったのですが、今作は後回しにして、もう少し「ポケモン探し」を続けてもいいのです。
そして、「ポケモン探しに飽きてきたら、気晴らしにジムに挑んだり、トレーナーと対戦したりする」といったように、自分で体験を調整できるのです。

たしかに、攻略のルートの自由度は低いですが、
これらの点では、非常に自由度が高いと感じます。

まとめ

まとめると、オープンワールドになったポケモンSVの評価は以下のとおりです。

悪い点
・攻略のルートに自由度はあまりない

良い点
・気が済むまでポケモン探しが続けられるようになった
・同時に、気晴らしをするタイミングも自由に調整できるようになった